Experts Talk 2026

2026年1月31日(土)

精神疾患の病態生理における成体海馬神経細胞新生の役割

講師:朴 秀賢 先生

新潟大学大学院医歯学総合研究科 精神医学分野 教授

うつ病では脳の海馬が委縮し神経細胞が新生しにくいことが知られています。基礎医学的なメカニズムや抗うつ薬などが海馬神経細胞新生に効果を発揮することなど基礎医学的な見地から解説していただきます。

講師プロフィール

大阪府堺市 出身/1991年3月 私立灘高等学校 卒業/1998年3月 京都大学医学部 卒業/1998年4月〜2002年3月 京都大学大学院医学研究科博士課程(神経・細胞薬理学教室) 大学院生/1999年7月〜2001年3月 マックス・プランク分子生理学研究所(独・ドルトムント) 客員研究員/2001年4月〜2002年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)/2002年4月〜2003年3月 北海道大学病院精神科神経科 研修医/2003年4月〜2006年3月 国立病院機構帯広病院 精神科医師/2006年4月〜2012年6月 北海道大学病院精神科神経科 医員〜助教など/2008年4月〜2009年9月 札幌刑務所 保健課長/2012年7月〜2014年8月 アルバート・アインシュタイン医科大学(米・ニューヨーク) 博士研究員/2014年9月〜2019年10月 神戸大学大学院医学研究科精神医学分野 講師/2019年11月〜2025年3月 熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座 准教授/2025年4月〜現在 新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野 教授/2025年5月〜現在 熊本大学 客員教授

資格:博士(医学)、精神保健指定医、精神保健判定医、精神科専門医・指定医、一般連携精神医学専門医・指導医、精神科薬物療法専門医、産業医

学会役職:日本生物学的精神医学会理事、評議員(日本神経精神薬理学会、日本うつ病学会、日本不安症学会)、日本総合病院精神医学会ECT委員会委員、臨床TMS研究会世話人、米国神経精神薬理学会(ACNP) Associate Member

受賞:2009年 日本生物学的精神医学会 学術賞

専門:気分障害、依存症、ニューロモデュレーション、司法精神医学、神経細胞新生・アストロサイトに着目した精神疾患の基礎研究

朴 秀賢 先生

講師プロフィール

大阪府堺市 出身/1991年3月 私立灘高等学校 卒業/1998年3月 京都大学医学部 卒業/1998年4月〜2002年3月 京都大学大学院医学研究科博士課程(神経・細胞薬理学教室) 大学院生/1999年7月〜2001年3月 マックス・プランク分子生理学研究所(独・ドルトムント) 客員研究員/2001年4月〜2002年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)/2002年4月〜2003年3月 北海道大学病院精神科神経科 研修医/2003年4月〜2006年3月 国立病院機構帯広病院 精神科医師/2006年4月〜2012年6月 北海道大学病院精神科神経科 医員〜助教など/2008年4月〜2009年9月 札幌刑務所 保健課長/2012年7月〜2014年8月 アルバート・アインシュタイン医科大学(米・ニューヨーク) 博士研究員/2014年9月〜2019年10月 神戸大学大学院医学研究科精神医学分野 講師/2019年11月〜2025年3月 熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座 准教授/2025年4月〜現在 新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野 教授/2025年5月〜現在 熊本大学 客員教授

資格:博士(医学)、精神保健指定医、精神保健判定医、精神科専門医・指定医、一般連携精神医学専門医・指導医、精神科薬物療法専門医、産業医

学会役職:日本生物学的精神医学会理事、評議員(日本神経精神薬理学会、日本うつ病学会、日本不安症学会)、日本総合病院精神医学会ECT委員会委員、臨床TMS研究会世話人、米国神経精神薬理学会(ACNP) Associate Member

受賞:2009年 日本生物学的精神医学会 学術賞

専門:気分障害、依存症、ニューロモデュレーション、司法精神医学、神経細胞新生・アストロサイトに着目した精神疾患の基礎研究

講演内容

近年の生物学的精神医学研究の著しい発展にもかかわらず、精神科の診療においては、診断に有用なバイオマーカーが未だに存在しないため誤診が多く、古典的なモノアミン仮説に基づく治療薬しかないため治療に限界があるという、残念な状況が続いている。そのため、モノアミン仮説を超える新たな病態仮説を基にして、精神疾患の新しい診断法・治療法を開発する必要がある。

モノアミン仮説を超える精神疾患の病態仮説の中で最も有力な仮説が、神経細胞新生仮説である。この仮説は、成体海馬歯状回で神経細胞新生が生じること、ストレスを媒介するグルココルチコイドにより成体海馬神経細胞新生が低下し抗うつ薬・気分安定薬・電気刺激により増加することが、1980年代末〜2000年代初めにかけて示されたことで確立した。海馬神経細胞新生を抑制すると抗うつ薬の効果が減弱することから、多くの研究者により神経細胞新生仮説は信じられるようになり、その後、現在に至るまで膨大な基礎研究が蓄積されている。しかし、生きているヒトで神経細胞新生を検出することができないため、実際にヒトの精神疾患患者の海馬歯状回で神経細胞新生が低下しているのか否かは未だに不明であるという根源的な問題が神経細胞新生仮説には存在している。加えて、未だにこの仮説に基づく新規診断法・治療法は開発されていない。従って、神経細胞新生仮説は多くの基礎研究によって支持されているとはいえ、克服すべき多くの問題を有しているのが現状である。

本セミナーでは、まず成体海馬神経細胞新生について概説した上で、神経細胞新生仮説を支持する様々な研究成果や神経細胞新生仮説に基づく治療薬の作用機序について解説する。続いて、神経細胞新生仮説の問題点を指摘し、その克服について議論する。

開催概要

日時

2026年1月31日(土) 
17:00〜18:30

講 演  17:00〜18:00
質疑応答 18:00〜18:30

会場

グラングリーン大阪 JAMBASE
(会場入口:JAMBASE4F)
大阪府大阪市北区大深町6-38
> Google MAP

演題

『精神疾患の病態生理における成体海馬神経細胞新生の役割』

講師

新潟大学大学院医歯学総合研究科 精神医学分野 教授
朴 秀賢 先生

形式

ZOOMミーティングと会場のハイブリット開催
Liamics研究会会員限定

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